希少事象を検出するための低放射性同位体デバイスの高度化

 特定の種類の光検出器、例えばMPPC (Multi-Pixel Photon Counter)のようなデバイスは、単一光子を検出できるほど高い感度を備えています。これは、単一光子吸収事象の検出が求められるHigh-Energy Physics実験において、非常に有用です。

 

マヨラナ粒子としてのニュートリノの性質を探る実験や、ダークマター探索のような研究では、粒子検出器には高い感度に加えて、真の事象とバックグラウンド・ノイズを確実に区別する能力が求められます。しかし、製造時に使用される微量の放射性物質に起因して、検出器内部でノイズイベントが発生する場合があります。

 

浜松ホトニクスでは、検出器の検出限界を高めると同時に、光検出器パッケージ内の放射性物質の含有量を最小限に抑えることを研究開発の重点課題としています。これには、デバイス製造に用いる材料を厳選し、低放射性同位体含有の材料を優先的に採用することが含まれます。例えば、TSVチップを低放射性同位体材料で構成された基板に実装することで、低放射能とデッドスペースの縮小を両立しています。

 

こうした取り組みを裏付ける例として、浜松ホトニクスはこれまでにMPPCモデル S13372-1350TEを開発しており、このデバイスはNEXTプロジェクトをはじめとする、いくつかのニュートリノレス二重ベータ崩壊実験で成功裏に使用されています。

 

お客様の用途に最適なMPPCデバイスについて検討される際は、ぜひ当社までお問い合わせください。

関連資料

製品の購入やさらに詳しい情報についてはお問い合わせください。

お問い合わせ

お問い合わせ内容によっては、回答にお時間をいただく場合やお答えできない場合がございますので、あらかじめご了承ください。